“ねぶたのうちわ”で青森ねぶたを未来につなぐ

青森市民自慢の「青森ねぶた祭り」その活動に逆風が吹いています。私たちAOMORI BASEは、ねぶたを未来に向けて受け継いでいくため、
青森ねぶたにまつわる環境・経済・ヒトの3つの問題を解決していきます。

ねぶたの存続を揺るがす3つの問題

1.環境的な問題

▲ねぶたが解体される様子▲

昔、ねぶたは町単位の子どもたちだけで行う七夕祭で現在に比べると非常に小規模なものでした。


現在は内部に電球や蛍光灯・針金が使われていますが、かつてはロウソク・竹を使っていました。祭りの商業化・大規模化に伴い、ねぶたも変化していきました。ねぶたが完成すると幅9m・奥行き7m・高さ5mにもなります。

1台制作するのに和紙50kg、骨組み1トン、配線500kg、合わせて約1.5トンのゴミが生まれ、そしてそのほぼ全てが廃棄されています。

SDGsが叫ばれる昨今。もともと市民のためのまつりであったねぶたに、環境面でネガティブな影響が指摘されるようにもなりました。


特に若者の間で環境意識は高まっており、環境維持と反する現在のねぶたは、彼らにとって大手を奮って応援できないまつりになってしまいました。

2.経済的な問題

▲無観客で運行した青森ねぶた(2021年)▲

ねぶたを1台制作するのに1000~2000万円の費用がかかると言われています(団体により異なる)


その殆どが、まつりのあとには廃棄されています。また、コロナ禍で2年連続でまつりが中止となり、経済的負担は多くの運行団体にのしかかっています。


ねぶたの主な売り上げは、観光収入や広告・協賛金です。

新型コロナウイルスの影響により、地域の祭り存続の危機にあります。

祭の文化を途絶えないようにするため、今までと違う新たな持続可能な仕組みづくり求められています。

3.担い手不足


3つの課題を解決する「青森ねぶたうちわ」とは?

1.ねぶたをアップサイクル

廃棄される予定のねぶたにまったく新しい命を吹き込むべく考案されました。ねぶた解体日に一枚一枚丁寧に和紙を剥がし、竹製の骨組に貼り付けて制作しました。

本物のねぶたをアップサイクルした世界にひとつだけの商品です。この商品を購入することで障がい者の収入に繋がり、ゴミ削減も見込めます。ねぶた祭りをより良いものにするために開発された商品です。

              ▲青森ねぶたうちわ▲

2.利益の一部を、ねぶたの活動維持に寄付

青森ねぶたうちわで得た利益のの一部はねぶた活動維持のため寄付いたします。
更なるねぶた文化発展のため微力ながら貢献いたします。

                              ▲和紙を剥ぎ取る様子▲

3.高校生を対象にワークショップを実施

青森山田高等学校特進コース1・2年の生徒60名を対象に青森ねぶたうちわ作りワークショップを実施しました。

青森ねぶた祭の廃棄物問題や環境問題、これからのねぶた祭の在り方について考えました。


生徒からは「ゴミ問題は確かに改善するべきだと思った。少しずつでも遅くはないと思う」「自分がSDGsに貢献できるいうことを知った。1人1人が取り組むことでSDGsの目標は達成出来る」といった感想がありました。

      ▲青森山田高校の生徒と団扇やポチ袋を制作した▲

~うちわ制作を就労支援B型事業所に依頼~


就労支援B型事業所の「特定非営利法人ほほえみの会」「就労サポートセンターはくちょう」2社と連携して障がい者と共に制作に取り組んでおります。

得意・不得意があるため、それぞれの障害の特性に合わせた作業をすることで一つのうちわが完成します。

                             ▲作業の様子▲